賃貸不動産経営管理士の資格とは?不動産業界への転職に有利?
ご希望に合わせて求人のご紹介も
目次
不動産に関する資格は宅建(宅地建物取引士)が有名ですが、転職に有利な資格はそれだけではありません。
今回は、賃貸不動産経営管理士の資格についてご紹介いたします。
不動産業界への就職・転職を検討されているい方はぜひ最後まで読んでみてください!
賃貸経営管理士が注目され始めているのはなぜ?
近年不動産業界ではサブリースで契約した場合など、賃貸管理に関するトラブルなどが少しずつ目立ってきています。
家賃保証を謳ったサブリース契約に魅力を感じ契約するもその後、思わぬ賃料の見直しで収入が減り被害にあった不動産オーナーもたくさんいらっしゃいます。
国土交通省も契約を結ぶ前の重要事項説明書の義務化やサブリース契約についての注意喚起などトラブルの防止に向けて動き始めました。
このような背景から借主と貸主の利益をしっかりと保護するための制度や、専門的な知識を持った賃貸経営管理士が注目を集めているのです。
賃貸不動産経営管理士ってどんな資格?
賃貸不動産経営管理士を、この記事で初めて知った方もいるのではないでしょうか?
賃貸不動産経営管理士とは、賃貸住宅管理の知識や技能をもったスペシャリスト。
つまり、アパートやマンションなどの管理に関する専門家です。
賃貸住宅の需要が高まるなか、賃貸不動産経営管理士は家主や入居者から信頼される役目を担っています。
現在、賃貸不動産経営管理士の資格を取得者者数は約5万人を超えています。
不動産業界への就職や転職を目指している方は、是非チェックしておきたい資格です。
賃貸不動産経営管理士の試験は毎年11月に年1回行われています。
受験資格は誰にでもあり、年齢や学歴は関係ありません。
2019年度受験者数は23,605名で、うち8,698名が合格しました。
合格率は36.8%で、2018年に比べると13.9%も低くなっています。
近年は、合格率が50%代に落ち着いている状況です。
しかし、今年から問題数や試験時間に変更があるため、今後どれくらい難化するか正確には読み切れない現状にあります。
転職のために資格取得を考えている方は、早めの対策を心がけましょう。
主な試験内容はこちらです。
・賃貸管理の意義や役割をめぐる社会状況
・賃貸不動産経営管理士のあり方
・賃貸住宅管理業者登録制度
・管理業務の受託
・借主の募集
・賃貸借契約
・管理実務
・建物や設備の知識
・賃貸業への支援業務
これらの、賃貸管理に関する知識について問われます。
試験対策は「一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会」が公式で出しているテキストや、講習を活用して効率的な学習ができます。
賃貸不動産経営管理士の資格のメリットとは?転職に役立つ?
「資格については理解できたけど、実際転職の役に立つの?」
「宅建(宅地建物取引士)以外の資格を取得することにメリットはあるの?」
このように考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし今日の不動産業界には「賃貸住宅管理業者登録制度」という制度があり、賃貸不動産経営管理士の資格も宅建と同じように必要とされています。
「賃貸住宅管理業者登録制度」とは、2011年に国土交通省により創設された制度で、賃貸住宅の管理業務に関して一定のルールを設けたものです。
この制度が2016年に改正され、賃貸不動産経営管理士は賃貸住宅管理に関する重要な業務と役割を任されるようになりました。
そのため、不動産業界での賃貸不動産経営管理士の活躍の場は広がりつつあります。
現代の日本では単身世帯が多くなり、持ち家より賃貸住宅を選ぶ人も少なくありません。
賃貸住宅の需要が高まっているなか、賃貸不動産経営管理士のような賃貸住宅管理のスペシャリストの存在は、社会的にも期待されています。
実際、賃貸不動産経営管理士がの国家資格化への動きもあることを見据えて2020年から試験概要が少し変わりました。
国家資格化する場合、試験問題の難易度を上げなくてはいけません。
そこで今年2020年から問題数が40問から50問に、試験時間は90分から120分に変更されました。
一般的に、国家資格は難易度が高いといわれているため、賃貸不動産経営管理士の資格取得を検討している方は、国家資格化される前に合格しておいた方がよいかもしれません。
賃貸不動産経営管理士の資格は、不動産業界以外の転職でも役立ちます。
メインの事業は不動産ではなくとも、サブ事業として賃貸管理をしている企業や住宅メーカーなどでも需要があるといえそうです。
不動産業界において有名な資格は宅建(宅地建物取引士)ですが、賃貸不動産経営管理士の資格もあわせて取得するとさらに強みになります。
また、合格後に賃貸不動産経営管理士の登録の手続きをすると以下のようなメリットがあります。
・賃貸不動産経営管理士証やステッカーがもらえる
・ホームページ上の有資格者名簿に記載される
・さまざまなコンテンツを利用できる
・セミナーなどのスキルアップフォローを受けられる
このように有資格者として認定済みであることを、営業や日々の業務で活かせます。
そのため、これから不動産業界への就職や転職を考えている方だけでなく、既に不動産業界で働いている方にとっても資格取得はメリットになるといえそうです。
賃貸不動産経営管理士の詳しい仕事内容や、業務は別の記事でご紹介しております。
気になった方は、是非そちらもチェックしてみてください!
賃貸不動産経営管理士の資格申込がスタート!1年に1回の試験は11月!
それでは最後に、試験についてご紹介します。
今年の受験申込開始は8月の17日とすでに始まっており、2020年9月4日現在も受付中です。
今年の受験を考えている方は、早めに準備しましょう。
しっかり対策して2021年の試験に臨む方は、申込方法などを把握し次の計画の参考にしてくださいね。
<試験日時>
令和2年11月15日(日)13:00~15:00(120分間)
・試験会場(全国24地域)
北海道、岩手、宮城、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、石川、長野、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、島根、岡山、広島、香川、愛媛、福岡、熊本、沖縄
<受験料>
13,200円(税込)
<受験申込期間>
8月17日(月)~9月24日(木)
<申込方法>
インターネットから申し込む方は、一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会の公式サイトより、メールアドレスを登録します。
そのあと、登録されたメールアドレスに配信される「賃貸不動産経営管理士受験申込サイト」にログインし、必要事項を入力してください。
郵送で申し込む方は、WebまたはFAXで資料請求をします。
資料請求期間は9月18日(金)までなので、今年受験する方は期限に注意しましょう
<試験>
11月上旬に郵送される受験票を持参し、指定の試験会場で受験します。
<合格発表>
令和3年1月8日(金)10:00にホームページにて発表されます。
※日程や会場は変更になる可能もあります。最新の情報は下記ホームページを確認してください。
参考サイト:一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会
まとめ
国家資格化の動きも見られる賃貸不動産経営管理士。
今後、難易度が上がってくるかもしれませんので早めの取得をおすすめいたします。
また試験は年に1回のみの実施なので、しっかり対策し臨みましょう。
賃貸不動産経営管理士の資格は、不動産業界への転職を考えている方はもちろん、他の業界への転職にも役立つ可能性が広がっています。
不動産業界への転職を考えている方は是非いえらぶ不動産転職をご覧ください。
不動産転職の専門スタッフがしっかりサポートいたします。
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