目次
不動産会社への転職を検討されている方は、筆記試験だけでなく面接の対策にも力を入れましょう。
いかに自分をアピールできるか、面接官に好印象を与えられるかが重要なポイントになるので、志望動機や入社後の展望といった面接で伝えるべきことをまとめ、言語化することが大切です。
その際、質問の回答にそぐわないNGワードも一緒に覚えておくと、面接でのミスを減らし、採用の確率をぐっと高めることができます。
今回は、不動産会社への転職を希望している方へ向けて、面接で避けるべきNGワードと、自己PRにつながる逆質問のやり方についてお話していきます。
面接のNGワード!退職理由編
面接では必ずと言っていいほど聞かれる退職理由ですが、例え事実でも「人間関係」と「前職の悪口や愚痴(それっぽいものも含めて)」を口にするのはNGです。
<NGワード例>
・上司(同僚・先輩・部下・取引先)との人間関係が原因で退職しました
・パワハラ(セクハラ)に耐え切れず退職しました
・仕事の進め方が非効率で、自分の能力を活かせないと思い退職しました
・残業が多く、休みもなかなか取りづらいため退職しました
人間関係や会社が原因で仕事を辞める方は多いですし、それを面接官も分かっています。
しかし、それをあえて口に出すのは褒められた言動とは言えません。
面接官が見たいのは、「採用したら上手く人間関係を構築できるか」「職場の雰囲気を悪くしないか」という点です。
NGワードを口にしてしまうと、「また人間関係を理由に辞めるのではないか」「採用すると自社の悪口を言うのではないか」と思われてしまうでしょう。
自身の性格を疑問視され、芳しくない結果に終わることが予想されるため、NGワードを口にせず、前向きな発言を心がけましょう。
面接のNGワード!志望動機編
志望動機に使いがちな言葉の中には、ネガティブに受け取られてしまうNGワードが隠れています。
<NGワード例>
・一から学びたいと思い志望しました
・今の仕事はやり切ったため、次のステップに進むべく御社を志望しました
・将来的には独立し、起業したいと考えています
これらの志望動機は、一見するとポジティブな印象を受けますが、面接官からするとマイナスに取られてしまいます。
例えば、「一から学びたい」という理由ですが、新しい業務を行う上で学ぶことはある種当然のことですよね。
会社が求めているのは学ぶことではなく、それによって得た知識や技術を使って事業に貢献することなので、学びだけに重きを置いた志望動機では意識が低いと思われてしまうでしょう。
また、「今の仕事を全て覚えた」というと面接官に疑問視されてしまうでしょうし、「独立したい」という方に対しては、退職リスクを考えて採用候補から外してしまうおそれもあります。
この他、「転職エージェントにすすめられたので応募しました」といった受け身の志望動機も、自分の意志がないと思われる原因になるため、控えたほうが賢明です。
面接のNGワード!自己PR編
自己PRに使いがちな言葉には、自己分析が甘いと思われるNGワードがあります。
<NGワード例>
・参謀タイプでサポートが得意です
・短所はありません
・運良く、〇〇を成功させることができました
「参謀タイプ」という言葉の裏には、「情報収集や分析業務に長けている」「縁の下の力持ちとして周りをサポートできる」という意味が隠されています。
しかし、仕事に主体性がない人、リーダーシップを持たない人とマイナス評価を受ける可能性があるため注意が必要です。
また、「短所はない」と答えると、自分を客観視できない人という評価を下されるおそれがあります。
加えて、仕事の成果を「運が良い」の一言で説明すると評価につながりません。過信しすぎるのもマイナスですが、謙虚すぎるのも疑問視される要因となります。
自己PRでは自己分析ができているかどうかを見られるため、注意して言葉を選びましょう。
なお、「コミュニケーション力に自信がある」と述べる方も多いですが、それを面接の場で言うと、質問の仕方や話を聞く姿勢など、あらゆる言動をチェックされる可能性が高いと言えます。
相当な自信がなければ「コミュニケーション力」という言葉は避けたほうが賢明です。
どうしてもアピールしたい場合は、「畑違いの人にも分かりやすく伝えられる」「初対面の人とも物怖じせずに話せる」というように、別の表現に変えると良いでしょう。
面接のNGワード!仕事内容編
仕事内容に関する質問や回答の仕方で、普段どういった姿勢で業務にあたっているかが分かります。
話し方次第では、面接官の印象や合否も左右されるため注意が必要です。
<NGワード例>
・やってみなければ分かりません
・ノルマを達成できない場合、罰則などはありますか?
多くの企業では、仕事に対して前向きな方を採用したいもの。
しかし、上記のような質問や受け答えをすると、真逆の評価を下されてしまうでしょう。
また、「〇〇と□□のどちらの仕事を希望しますか?」という質問に対し、「何でもやります」と答えるのはNGです。
仕事に対する柔軟さをアピールする気でいても、面接官から見ると主体性がない人と思われる可能性が高く、プラスの評価になりづらいと言えます。
面接のNGワード!待遇編
待遇面を聞くこと自体は、そこまで大きくマイナスにはなりませんが、質問内容やタイミングによっては面接官の心証が悪くなるため注意しましょう。
<NGワード例>
・賞与はどれくらい保証されますか?
・異動や転勤はしたく極力したくありません
賞与に関して気になる方もいるでしょうが、採用されていないうちから値定めをするとマイナスの印象を与えてしまいます。
また、異動や転勤に関して拒否の姿勢を取ると、採用候補から外されてしまう可能性が高まります。
家庭の事情でどうしても避けたい方は、事情を説明し、謙虚な姿勢で理解を求めると良いでしょう。
この他、残業や休みに関しての質問にも注意が必要です。
不動産業の中でも特に営業職は、お客様の都合に合わせて、早朝や深夜などの業務時間外に動くこともあります。
そのため、絶対に対応できないという姿勢を見せてしまうと、会社としてはあまり良く思いません。
どうしても難しい場合を除き、自分の動きに制限をかけるような発言はなるべく控えた方が良いでしょう。
面接のNGワード!福利厚生編
できるだけ長く働いてほしい、快適に仕事をしてもらいたいという気持ちから、福利厚生を充実させている企業は少なくありません。
しかし、福利厚生を志望動機にしたり、福利厚生に関する質問をしたりと、そればかりに目を向けると、良くない印象を与えてしまいます。
<NGワード例>
・〇〇などの福利厚生に魅力を感じて応募しました
・〇〇制度はすぐに利用できますか?
福利厚生を志望動機に含めると志望意欲が低いと思われますし、採用されていないうちから制度利用に関して質問すると、面接官に不快感を与えてしまいかねません。
そのため、面接では福利厚生に関する質問はなるべく避けたほうが良いでしょう。
ただし、福利厚生に関することであっても、それが今後の働き方に影響することであれば、事情を説明しつつ質問しても問題はありません。
不動産会社の面接でNGワードにならない逆質問とは
面接の最後に、「何か質問はありますか?」と問われるケースがありますが、この逆質問は自分をアピールするチャンスです。
例えば、「採用していただいた場合、いつから実務に入れますか?」という逆質問は、仕事に対する前向きな姿勢を伝えられます。
また異業種から転職する場合、同じように異業種から転職した社員について質問をすると、「仕事に慣れるよう努力してくれそう」とポジティブな印象を持ってもらえるでしょう。
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まとめ
転職を成功させるためには、面接時の質問や回答に気を配ることが大切です。
面接におけるNGワードを把握し、それらを上手く避けることで、転職への可能性が高まります。
また、逆質問もしっかりと利用して、自分の魅力を最大限アピールしましょう。
不動産会社への転職をお考えの方は、ぜひ上記を参考にしてみてください。
このコラムを書いた人
- 飯島 敏輝転職コラム編集長
- 同志社大学卒。いえらぶ不動産転職コラム編集長。 不動産会社専門のコンサルタントとしてキャリアをスタートし、賃貸・売買・管理・投資と業種を問わず、100社超を担当。 企業のソリューション提案を強みとし、 特にWEB制作による集客力改善・1人当たりの営業利益アップ型業務効率化などを提案実施してきた。 現在はその知見を活かし、不動産会社で活躍したい人向けの転職相談を行っており、年間数百名を超える転職相談を行っている。
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