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「"住"にかかわる仕事に就きたい」「家を売る仕事がしたい」などの理由から、ハウスメーカー※への就職・転職を検討している方もいるでしょう。
※生産設備を有し、建材などを規格化したり工業化したりすることで、分譲住宅の工期短縮を行う会社。全国規模で展開している大手から、地域に根差した中小企業まで形態や特徴は様々。
ハウスメーカーの営業(以下、ハウスメーカー営業)は、大手ほどマニュアル化されているので、営業職初心者の方、異業種から転職する方でも働きやすいと言えます。
また基本給は平均ですが、努力次第では高いインセンティブが得られるので、高収入を目指すことも可能です。
そこで今回は、ハウスメーカー営業の仕事内容、年収の相場、仕事のやりがいについてお話ししていきます。
お客様の住まい選びを応援!ハウスメーカー営業の仕事内容
ハウスメーカー営業の仕事は、自社ブランドの住宅を販売することです。
ショールームや住宅展示場などで自社商品を紹介したり、住宅相談に応じたりして新規の見込み客を獲得し、定期的に追客して契約につなげます。
また、広告を見て自社に問い合わせてきたお客様の対応を行うのもハウスメーカー営業の仕事の一つです。
住宅展示場などに出向く外勤と、事務所でのお問い合わせ対応を行う内勤は、基本的には交代制なので、直接人と話すコミュニケーション力はもちろん電話応対のスキルも必要になってくるでしょう。
そんなハウスメーカー営業にとって重要なのは、お客様からの信頼を得ることです。
マイホームの購入は人の"住"を彩る重要なライフイベント。「失敗し、損をするのではないか」「高い買い物だから即決はできない」などの不安を抱えるお客様も少なくありません。
そんなお客様に対して、ガツガツと営業をかけるのはナンセンス。信頼関係を築くどころか警戒されてしまい契約のチャンスを逃してしまいます。
しかし、だからと言って遠巻きに見ているだけではアポイントが取れず、お客様からの信頼度を上げることはおろか他のハウスメーカーと契約してしまったという事態になりかねません。
お客様の要望や疑問を丁寧にヒアリングしたり、土地探しやローンといった住宅以外の相談にものったりと、ガツガツしすぎない強引さで距離を縮め、信頼を勝ち取ることが大切なのです。
中には「営業さんの人柄が好ましく、この人に任せたいと思った」と契約を決めるケースもあるので、自信を持って自社商品の魅力を伝える気概を持つことも重要と言えます。
なお、人口減少による不動産市場の縮小が危ぶまれる中、単身者や高齢者をターゲットにした住宅開発を行うなど先を見据えた努力を行う企業も増えています。
今後はますます"家を使う側"の視点を意識した商品開発が必要になるでしょうし、お客様と近しい位置にいる営業にも細やかな提案力が求められるでしょう。
頑張り次第で稼げる!ハウスメーカー営業の年収相場とは?
ハウスメーカーでは、契約数に応じて報酬を支払う"インセンティブ制度(歩合制度)"を設けているところも多く、年収相場は600~800万円ほどと比較的高額です(大手と中小企業で差があります)。
成果報酬によって年収が大きく変わるので、ノルマが達成できないと400万円前後になる場合もありますが、しっかりと結果を出せば1,000万円以上稼ぐことも可能でしょう。
ハウスメーカー営業は、学歴や経歴に左右されない実力主義の世界です。
仕事内容は決して簡単とは言えませんし、体力的にも精神的にも負担はあるでしょうが、努力に結果がともなえば給与や評価のアップにつながります。
自分の実力を試したい方、能力を目に見える形で示したい方にはぴったりの仕事と言えるのではないでしょうか。
なお、学歴は問わないとする一方で、大卒を採用条件にしているハウスメーカーもいます。
家を買うお客様の年齢層が高めであることから、ある程度の知識と教養を求めた結果だそうです。
ただ、知識や教養は必ずしも学歴に左右されるものではないので、どうしても働きたい会社があれば思い切って問い合わせてみてはいかがでしょうか。
ハウスメーカー営業で良かった!仕事のやりがい3選
ハウスメーカー営業は、たくさんの人にかかわりながら仕事を行います。大変なことも多いですが、その分やりがいも大きいと言えるでしょう。
人によってどのような点にやりがいを感じるかは様々ですが、主に以下の3つは大きなやりがいにつながると言われています。
・信頼される喜びを味わえる
家を買うお客様はより良いハウスメーカーを選ぶために、複数の会社を比較検討することがほとんど。ライバルが多い中で契約を取るには、お客様からの信頼が欠かせません。
つまり、契約の成立はお客様からの信頼を勝ち得た証拠。「ありがとう」「あなたに任せてよかった」「これからもよろしく」という言葉は、営業冥利に尽きる、この上ない喜びにつながるでしょう。
・お客様の人生にかかわれる
人生においてマイホームの購入はそう何度もあるわけではなく、言うなればお客様にとって人生の一大イベント。ハウスメーカー営業は、そんな重要なシーンに立ち会えるやりがいのある仕事です。
というのも、営業の仕事は家を売れば終わりではありません。
ハウスメーカーとしては、定期的なメンテナンス、10年後20年後のリフォームなどにも付き合うことになります。
長く深くお客様の人生にかかわっていく仕事とは、なかなか出会えないもの。そんな人の縁を強く感じられる点にやりがいを感じる方は少なくありません。
・感謝の気持ちと労いの言葉が明日への原動力になる
ハウスメーカー営業は、お客様だけでなく、図面を書く設計や実際の工事を請け負う施工管理など、様々な部門が連携して一つの仕事を進めます。
当然、全てがスムーズに行くわけがないので、部門間で意見が対立することもあるでしょう。しかし、完成に向けて足並みをそろえ、同じ達成感を味わえるのは仕事の仲間たちです。
「ありがとう」「お疲れさま」など、感謝の気持ちと労いの言葉が行き交う職場は、明日への大きな原動力となるでしょう。
まとめ
ハウスメーカー営業は大変な点もありますが、努力次第では高い収入を得られますし、やりがいも大きい仕事です。
ただ、ハウスメーカーと言っても大手企業から中小企業まであり、お客様のタイプも異なります。
どのようなお客様を相手に仕事をしたいのかを考えた上で、自分にあう会社を探してみてください。
このコラムを書いた人
- 飯島 敏輝転職コラム編集長
- 同志社大学卒。いえらぶ不動産転職コラム編集長。 不動産会社専門のコンサルタントとしてキャリアをスタートし、賃貸・売買・管理・投資と業種を問わず、100社超を担当。 企業のソリューション提案を強みとし、 特にWEB制作による集客力改善・1人当たりの営業利益アップ型業務効率化などを提案実施してきた。 現在はその知見を活かし、不動産会社で活躍したい人向けの転職相談を行っており、年間数百名を超える転職相談を行っている。
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