転職希望者必見！未経験で不動産業界に転職するために必要なこととは？

転職する理由は人それぞれですが、できれば収入をアップさせたいと考える人がほとんどではないでしょうか。

しかし、未経験の業界の場合は、なかなか難しいというのが一般的な印象です。

不動産業界の場合は未経験でも稼げると言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか。

また、未経験でも不動産業界へ転職するときに持っていると有利になる理想的な資格はあるのでしょうか。

ここでは、そういった未経験者が不動産業界に転職するときに必要なことをご紹介します。

未経験で転職しても大丈夫？不動産業界で求められるものはコレ！

たとえば、転職の本当の理由が収入をアップするためであったとしても、実際に履歴書にそう書こうと思う人はなかなかいないでしょう。

転職の動機がとくにないという方も意外といるようですが、採用を決めるためには志望動機やアピールする資格などを考える必要があります。

しかし、立派な志がそこまで求められているかというと、そうでもなく、営業職の多くは「やる気」や「勢い」を重視する傾向があるのです。

不動産業界の場合は、経験に関係なく、始めは思うように業績を上げられないこともあるでしょう。

賃貸の仲介であれば比較的取りやすい傾向はありますが、売買ともなると慣れてくるまで厳しい時期が続くものです。

そんな状況にも耐えられそうで、なおかつ上下関係のある環境でも順応できそうな人材が求められます。

明確な志望動機があるに越したことはないのですが、ないからと言ってダメだということでもありません。

履歴書には部活経験などがあれば記入し、とくに面接のときには「やる気」を前面に出し、ハキハキした受け答えでアピールしましょう。

逆に明確な志望動機があり、スキルや資格に自信があったとしても、元気がない人は避けられてしまう可能性もあります。

あまり経験がない人でも不動産業界は受け入れやすい環境であり、知識などは不動産業界に入ってから十分学べるので、未経験の人や女性にもおすすめの業界です。

未経験で不動産業界に転職するなら持っていたほうがいい資格とは？

＜宅地建物取引士＞

不動産業界に転職するにあたって有利になる資格といえば、ズバリ「宅地建物取引士」です。

この資格がないと営業職に就けないということではありませんが、持っていれば重宝されますし、手当が加算されたり優遇されたりします。

会社に取得制度があれば入社してからそれを利用して受けるのもよいですが、気になる場合は事前に取得しておくのも採用されやすい条件になります。

不動産業界に転職したいという目標を絞ったら、少しずつ勉強を始めておきましょう。

合格率は15％と比較的取得が難しい資格と言えますが、早い人であれば数カ月で合格できたという人もいます。

勉強を始めたばかりで取得前に求人に応募した場合でも、資格取得に向けて勉強中であるということをアピールしておけば印象も良いでしょう。

少なくとも不動産業界に必要な知識はあると判断してもらえることになり、真剣に業務に取り組むという姿勢は見てもらえます。

何より、宅地建物取引士の資格を持っていれば将来的に独立も可能ですので、持っておいて損はないでしょう。

＞＞宅建士が独立開業する流れと必要な費用は？失敗するケースも知っておこう！

＞＞宅建の難易度はどのくらい？試験の概要や合格率について解説

＞＞宅建は独学で合格できる？資格取得を目指す方法

＜賃貸経営管理士＞

比較的合格しやすいと言われている資格として、賃貸経営管理士があります。

国家資格ではないのですが、賃貸住宅の管理において、技能や倫理観を持っているとされる資格です。

賃貸の仲介や売買にしても、住宅のことを理解していると、仲介業にも大きな手助けとなります。

不動産経営管理士は、管理業務において必要な資格ですが、仲介業務においても知識や技能はとても役に立ちます。

＞＞賃貸不動産経営管理士の資格とは？不動産業界への転職に有利？

＜公認不動産コンサルティングマスター＞

公認不動産コンサルティングマスターは、不動産のコンサルティング業務に必要な知識や経験を有していると認められれば資格が与えられます。

試験の受験資格はとくにありませんが、合格した後は5年間の実務経験を積む必要があります。

取得までに時間がかかりますが、試験の合格率は比較的高く、これから不動産業界で長く働こうと考えている方には取得しておく価値があるでしょう。

＜ファイナンシャルプランナー＞

ファイナンシャルプランナーの資格は、不動産業界でも取得している方が多いです。

不動産の取引にかかる税金や不動産投資、不動産相続の際など、幅広い場面で知識やスキルが役立つでしょう。

3級～1級まであり、入門の3級は合格率が50％～70％と高いので、取り掛かりやすい資格でもあります。

実際に業務に役立てるのであれば、合格率が35％である2級までは取得することをおすすめします。

＞＞ファイナンシャルプランナーの資格は不動産業界の就職や転職に必要か？！

＜インテリアコーディネーター＞

インテリアコーディネーターの資格は、リフォーム関係の職種に転職したいのであればおすすめできる資格です。

住む人に快適な住環境を提供できる資格で、リフォーム時にはインテリアコーディネーターのアドバイスが大きな手助けになります。

賃貸や仲介の場合もインテリアコーディネーターによって、家具配置のアドバイスや、設置する家具の色合いなどをアドバイスすることで効果的な営業ができます。

>＞＞転職に活かせる！インテリアコーディネーターの資格

未経験が転職後のミスマッチを防ぐために

未経験の業界に転職する際には、「なんだかイメージと違った」と転職を後悔する場合があります。

そこで、不動産業界に向いている人の特徴や気をつけたいことを知っておきましょう。

＜会社の特徴をリサーチしておく＞

不動産業というのはとても職種が多く、ひとことで不動産業と言っても会社によって業務が異なっています。

たとえば、賃貸メインの会社やマンション管理を中心におこなっている会社、売買専門の会社などです。

大まかに不動産という希望だけではなく、部屋を紹介する仕事をしたいのか、家やマンションを売りたいのか、部屋の管理をしたいのかで会社選びが異なります。

すべてをおこなっている総合的な不動産会社もあるのですが、このような大手になると、実際にやりたい業種に就けるかどうかははっきりと言えません。

そのため、転職したい会社で希望する業務ができるかどうか、きちんとリサーチしたうえで転職活動をすることが重要です。

＜不動産業界に向いている人の特徴＞

お客様の要望をしっかりと聞ける人

不動産業界では基本的に、お客様の要望を聞き、条件に合った賃貸物件や売買物件をご提案します。

確かに、建物や周辺の状況を分かりやすく伝えることも必要ですが、まずはお客様がどのような生活をイメージしているのか把握しなければいけません。

そのため、話すことが得意というよりも、聞くスキルが高い人が向いています。

社会の情報や変化に敏感な人

不動産業界は他の業界に比べて、社会の変化に大きく影響されると言えます。

たとえば、周辺にある商業施設や学校などによっても、物件の価値や需要は変動します。

そのためお客様にご提案をするときも、今後の周辺の変化もしっかりと分析し、正確に伝えられる人が求められています。

＜未経験の女性でも不動産営業はできるのか？＞

不動産業界に入って儲かる仕事がしたいという志望動機がある未経験の女性でも、転職は十分可能です。

そして不動産業界は、女性にとってもおすすめできる業界です。

近年、不動産業界において、女性の社会的台頭は非常に進んでいます。

基本的に、不動産業は賃貸、売買、管理も扱うのは家です。

家のこととなれば女性の影響は非常に大きく、ファミリーの場合、多くのことは奥さんの要望によって決まるケースが多々あります。

同性である女性の声や、住みやすい家をつくるために女性の意見というのは大変貴重です。

あわせて、賃貸や売買において、営業の女性はお客様から意見を求められやすい存在です。

また、事務業務に関しても、不動産業では女性の力を求められます。

不動産の事務業務は契約書や必要書類が多く、きめ細かい仕事ができる女性が重宝されます。

こういった点から、不動産業では女性の力が重要視されているのです。

未経験で不動産業界に転職するなら気になる年収の相場

転職の目的自体が、収入アップだという人は実際に多いものです。

不動産業界の場合は、地域や扱う物件によって異なりますが、20代から30代の未経験者の年収は300万円から500万円といったところが目立ちます。

デザイナーズマンションや高額な物件、特殊な物件を多く扱うところだと年収700万円を超えるところもあるようです。

その会社がどんな物件を扱っているか、どんな層の顧客が多いかでもかなり収入は左右されます。

買いたいと思う人は高額な物件でも購入しますし、高い賃貸料を支払うことに価値を感じる人もいます。

不動産の場合は、こだわりを持つ人は地価の高いところでも、あえて住みたいと希望することも珍しくありません。

不動産業界は未経験でも、何らかの営業経験があって自信のある人は、年収700万円から1,000万円超えに挑戦してみるのもいいかもしれませんね。

また、不動産売買で歩合制となると、2,000万円台の年収を稼いでいる人もいます。

歩合とは、成績に応じて年収に一定の報酬が加算される給与形態であり、営業次第では未経験でもすごく儲かる仕事ですので、年収を第一に考えている人は不動産の中でも、主に売買関係の仕事に就くことをおすすめします。

不動産業界は未経験の女性が、儲かるという志望動機だけで入っても努力次第では十分に叶えることができる業界です。

そのような意味では、非常に魅力的な業界であるともいえます。

まとめ

不動産業界は未経験でも受け入れられやすく、さらに、宅地建物取引士や賃貸経営管理士の資格があると、より転職しやすくなります。

また女性目線でお客様に提案することも求められる業界ですので、女性も活躍しやすい環境です。

未経験でも臆せず、ぜひ不動産業界への転職を考えてみてください。