【不動産管理会社とは】業務内容を詳しく解説！

不動産仲介会社と間違われることも多く、その役割などについてよく分からないことも多いでしょう。

そこで本記事では、不動産管理会社が普段どのような業務をおこなっているかご紹介します。

不動産管理会社に転職を考えている方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

そもそも不動産管理会社とは？

不動産管理会社とは、基本的にオーナー様から委託されたマンションやアパートを管理する会社です。

オーナー様に代わってさまざまな管理をおこない、オーナー様と入居者が円満にいく環境を整えます。

不動産管理会社の主な業務内容は2つ

不動産管理会社の主な業務内容は、大きく分けると「賃貸管理」と「建物管理」があります。

まずは、この2つの業務内容を詳しく見ていきましょう。

なお、オーナー様によっては賃貸管理と建物管理をそれぞれ別の会社に分けることもありますよ。

賃貸管理の主な業務

主な業務内容は下記のようなものがあります。

・クレーム対応
入居者間で起こったトラブルや、設備に関するクレームなどの対応をします。

トラブルやクレーム対応は精神的にも大変であることから管理会社に任せることが多いです。

修繕工事の手配
入居者の退去後におこなう、フローリングや壁紙の修繕工事の手配をおこないます。

なお、この業務に関しては建物管理の会社がおこなう場合もあります。

・入居者の募集
空室がある場合には入居者を募集する業務です。

入居が決まると、家賃の半月分～1カ月分の仲介手数料をオーナー様と入居者双方から受け取ります。
・賃貸契約関係手続き（新規・更新）
入居者募集の結果、入居が決まった際の契約手続きや、契約期間経過後も継続して住む入居者への更新手続きをおこないます。
・家賃集金、滞納者への督促
毎月の家賃集金をおこなうとともに、滞納者がいる場合は督促をおこないます。

しかし、日本の法律では入居者側の権利が強く、督促をしても改善されない場合でも、容易に退去させることはできません。

そのため、上手く督促することが求められるので、不動産管理会社に委託することが多いです。
・退去時の立ち会い・清算
退去時の立ち会いと敷金の清算などをおこないます。

退去時の敷金の返還に関しては、入居者との間でトラブルになりやすいので、この業務も管理会社に委託することが多いでしょう。

不動産管理会社に業務を委託する場合は、上記のうちいずれかを委託することも可能ですが、基本的に委託内容が多くなれば多くなるほど管理委託費用も高くなるでしょう。

建物管理の主な業務

建物管理の業務内容は下記のようなものがあります。
・清掃業務
清掃業務は、入居者の快適な暮らしを守るために日常的におこなう業務となります。

階段やゴミ捨て場などの共用部分の清掃、定期的におこなう廊下やエントランスの高圧洗浄などがあります。

また建物の美観を維持することで、資産価値の下落を防ぐことが可能です。
・建物の維持管理
オーナー様にとって大切な資産となるため、日常的なメンテナンスは欠かせないものとなります。

メンテナンスでは、駐車場、庭、エントランス、共用の廊下、屋上、外壁などの定期点検をし、必要に応じて簡易的な修繕をおこないます。

将来、トラブルが起こりそうな箇所を事前に調べ修繕工事が必要かどうか確認します。
・設備の維持管理
設備の維持管理には、法定点検と任意点検があり、法定点検は法律に基づき点検が義務化されているものです。

任意点検は名前の通り、不動産管理会社が任意でおこなう点検となります。

義務化されている法定点検は、消防用に関する設備、簡易専用水道の検査、浄化槽の保守点検・清掃・定期的な水質検査、エレベーターの定期点検があります。

ただし、エレベーターのメンテナンスについては、管理会社を通さないケースもあります。
・長期修繕計画の作成
物件をどのように管理・維持していくかを決めたものが「長期修繕計画」です。

必要な修繕がされていない建物は劣化も早く、物件の資産価値を維持するために長期修繕計画を作成します。

不動産管理会社で働くには資格が必要？

結論から言うと、サラリーマンとして働くということであれば資格は必要ありません。

しかし、不動産管理会社で働きたい人に持っておくと有利な資格がありますよ。

いくつか紹介していきます。

1.賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士は、賃貸アパートやマンションなどの賃貸管理に関する知識・技能・倫理観をあわせ持った専門家のことです。

現在の試験問題は比較的優しい傾向にありますが、合格率は年々引き下げられており、今後さらに難しくなるとされています。

今後資格取得を考えているなら早めに受験した方が合格しやすいでしょう。
2.マンション管理士
マンション管理士は、「マンション管理適正化法」に基づいて作られた資格で、マンション管理に関する専門知識を持っています。

管理組合の運営や、大規模修繕工事などの建物に関わる技術的問題など、マンションの維持・管理に関する助言や指導といったコンサルティング業務をおこなう専門家です。

不動産管理会社のやりがいを感じるポイントや魅力

トラブルを解決したときはやりがいを感じます。

トラブルを解決することは簡単ではありませんが、一つずつ解決していくと達成感があります。

たとえば騒音など、すぐに解決することが難しいケースもありますがトラブルを解決する度に経験値も上がりますよ。

また、この仕事を通じて不動産の知識だけでなく建物の構造などさまざまな知識が身に付きます。

たとえば、自宅の水道のパッキンから水漏れしていたら自分で直せるようになるなど、仕事で得た知識を活用することができますよ。

まとめ

不動産管理会社の業務内容を紹介致しました。

資格は必ずしも必要というわけではありませんが、専門的な知識を持っている証明になるのでオーナー様や入居者にも安心感を与えられるでしょう。

時間があれば資格の取得はおすすめです。

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