転職前に知っておきたい！試用期間とは？

今回は転職を検討している方向けに、試用期間について説明していきます。

試用期間とは何なのか、何のために用意されているのかについて確認していきましょう。

また期間中の退職や、待遇についてもみていきますね。

転職前に知っておこう！試用期間とは？

まずは転職前に知りたい試用期間とは何かについて説明していきましょう。

試用期間とは正社員として働く前に、適性や能力を持っているかどうか、判断するために定められている期間のことです。

「見習い期間」や「テスト期間」と呼ばれることもあります。

長期雇用を前提とした契約で、期間の長さは労働基準法などで定められた日数などはないものの、1から6カ月が一般的です。

平均すると3カ月となり、もっとも長くても、1年間とされています。

企業側は就業規則などに、詳しく記入する義務があるので、面接時には内容を丁寧にチェックしておきましょう。

個別に同意した場合でなければ、認められないことになっています。

また、試用期間は法律で義務付けられたものではありません。

つまり設けなかったからといって、法律違反となることもありません。

ただし必要だと感じる企業が多くあるため、多くの企業で設けられています。

＜何のために転職後の試用期間は用意されているの？＞

会社側も、採用時の面接だけでは社員の能力や適性などを、すべては見抜けません。

とくに転職者の場合、新卒よりも面接回数が少なかったり、筆記試験がなかったりするケースが多くあります。

そのため入社後の試用期間で、より的確な判断をおこなうために実施されるのです。

たとえば他者への接し方や集団の中での振る舞い、仕事の得手不得手や、スキルなどを見極めているでしょう。

長期の正社員雇用を前提として、試用期間は仮採用、期間終了後に本採用として移行していくケースが一般的です。

また本採用後の配属先などを、勤務状況や仕事の取り組みなどを含めたうえで、決定する場合もあるでしょう。

働く側としても、会社のホームページや求人情報からはわからない、職場の雰囲気や仕事内容などを、実際に仕事をして知れるメリットがあります。

企業側も働く側も、お互いのミスマッチを防ぐ目的もありますね。

＜転職後の試用期間は会社が一方的に解雇できる期間ではない＞

試用期間とはいえ、労働契約が成立しているので、期間の途中や満了時に労働契約を解消するのは解雇にあたります。

客観的に合理的な理由があって、妥当といえるものでなければ、解雇は認められにくいのです。

そのため一方的に解雇されるようなことは、基本的にないでしょう。

ただし、期間満了での解雇に対する制限は、本採用後の社員の解雇制限よりも、ゆるやかなものといわれています。

協調性や業務への適正を評価した結果、一定の基準に満たないと判断された場合、本採用を拒否されて、解雇になる可能性はあるでしょう。

たとえば解雇になりやすいケースとして、遅刻や欠席が多い場合や、面接で嘘をついており、仕事をこなせないといった経歴詐称などがあります。

転職において知っておきたい試用期間の注意点

次に転職前に知りたい試用期間に関する注意点とは何かについて、説明していきましょう。

＜転職前に知っておきたい試用期間の退職とは＞

試用期間中に退職をしたいと考える場合、労働基準法では退職の2週間前に申し出をおこなうように定められています。

そのため退職を決意した場合、できるだけ早急に上司に申し出るようにしましょう。

退職理由として納得してもらうためには、会社の批判になってしまうような表現は避けたほうが無難です。

ストレートに伝えすぎず自分を主語にして、自分には合わなかったことを理由にするほうが、気持ちを伝えやすいでしょう。

また退職を申し出る場合は、事前にメールなどでアポイントを正式に取っておくのがおすすめです。

事前に打診しておきましょう。

また退職を告げるのには、メールなどを使うのではなく、直接上司に口頭で伝えるのが大切です。

たとえ短期間であっても、感謝の気持ちを述べるのも大切ですよ。

また退職願を提出すると、口頭だけでなく書面でも残せるので、あとからのトラブルを避けることにもつながります。

また試用期間中の退職は可能ですが、好き勝手に退職できるわけではありません。

企業に対して疑問点や不安点がある場合、早めに解決しておくなど、面接の段階で対策しておくのが大切です。

＜転職において知っておきたい試用期間の待遇とは＞

転職前に知りたい試用期間中の待遇とは、どのようになっているのでしょうか。

基本的に試用期間中でも、労働契約が成立しているので、正規雇用と同じ待遇を受けられます。

正社員と比べて待遇が大きく異なることはありません。

企業には、すべての社員に各種社会保険へ加入させる義務があり、また試用期間中から加入できます。

これらの待遇を受けるのは労働者の権利です。

企業側は、労働契約を締結する際に、労働条件を明示する義務もあるため、今後のために書面で提示してもらうと良いでしょう。

ただし期間中は、正社員よりも低い給与額が設定されている場合もあります。

入社前に、試用期間の条件については確認しておきましょう。

＜転職の際に知っておきたい試用期間の延長とは＞

たとえば試用期間中に、能力を見定めることが難しいと会社側が判断した場合、期間の延長できる旨を就業規則で定めている場合もあります。

その場合は社員側の同意を得ることで、期間の延長が可能です。

基本的には、はっきりとしない理由の延長はできません。

また最も長くなっても、全体で1年以内が限度です。

＜転職前に知っておきたい試用期間で起きうるトラブルとは＞

たとえば、給与が最低賃金より低かったり、残業代も支払われなかったりするトラブルが起こりえます。

試用期間内の給与を示された場合には、最低賃金を下回っていないか、必ず事前に確認しておくようにしましょう。

また残業代も、当然支払われなければいけないものです。

試用期間中でも給与が支払われないのは、違法となります。

万が一トラブルに遭遇した場合、まずは会社に相談してみましょう。

それでも解決しない場合は、行政に相談をすすめると良いですね。

まとめ

転職における試用期間とは何かについて説明しました。

転職後の試用期間であっても、社員として責任感を持って真面目に仕事に取り組むのが大切です。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

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