気になる!不動産業界の年収って平均どのくらい?
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2020/9/5更新
景気の変動や社会情勢など、外因的要素の影響を受けやすいのが不動産業界です。
また、扱う額が大きいだけに契約を取って売り上げを増やすことができるかどうかが業績に直接響く、シビアな業界でもあります。
しかし、業績がよければかなりの収入アップが見込めるため、人気も高く、大きく年収を伸ばしたい人にはチャレンジしがいのある業界だといえるでしょう。
では、そのような不動産業界の平均年収はどうなっているのでしょう?不動産業界の中でも、圧倒的に人数が多い仲介営業担当者の年収について解説します。不動産業界を目指している人は要チェックです!
不動産業界の主たる仕事…不動産仲介業とは
不動産業界にはさまざまな業種がありますが、中核となる業種はいうまでもなく不動産仲介業です。
不動産仲介業とは、どのような仕事内容なのでしょうか。
不動産仲介業とは、いわゆる土地や建物といった不動産を売りたい人と買いたい人の仲介をし、スムーズに売買契約が行えるよう仲介をする仕事です。
また、売買だけではなく、賃貸物件の仲介も行います。
不動産業者には、地域の不動産に特化した小規模の不動産業者から、ビルやマンションなどの大規模な建物の売買を取り扱う大手不動産会社まで、数多くの不動産会社が存在します。
ちなみに、よく耳にする「デベロッパー」とは「開発業者」を意味します。
つまり、不動産業者における仲介や管理といった業務のことではなく、不動産業者がマンションなどの売主あるいは事業主となり、開発や販売をしている場合を指します。
不動産仲介営業職の平均年収は!?
不動産業界への転職に興味を持つ人にとって、一番気になるのはやはり年収でしょう。
では、不動産仲介業者の平均年収は、どのようになっているのでしょうか。
国税庁「平成30年分民間給与実態統計調査結果について」によると、不動産業界の平均年収は445万9千円です。これの額は、各業種のちょうど中間あたりの額になっています。
しかし、不動産業界の上場企業の平均年収は600万円以上となっており、他業種の平均と比較しても100万円以上高いのです。
なぜこのような差が生じるかというと、一言で不動産業界といってもさまざまな職種や年代の人が働いているからです。
不動産会社の中でも、若い人や事務系の人の年収はさほど高くありませんが、中堅以上の営業職の年収は、他の業種よりも高い傾向にあります。
これには、毎月の給与体系が大きく影響しています。
仲介業営業職の給与体系は、「固定給+歩合給」となっている場合が多いです。固定給は、勤続年数や階級によって変動し、歩合給については、その月の仲介手数料の売上げに対して、何パーセントかが歩合給として固定給に上乗せされます。
つまり仲介を担当している営業職で契約数が多く、毎月歩合給をたくさん得ている人の場合は、かなり高い給与がもらえることになるのです。
特に、売買の仲介を担当している営業マンだと、1件の契約をまとめるだけで仲介手数料が何百万円と入ってくることもあります。
それに伴い、歩合給も多くなるので、結果として年収が高くなるというわけです。
不動産業界ほど平均年収があてにならない
年収については、大企業や上場企業だけが高額なのではなく、中小企業の不動産業者であっても、売上げが高ければ1,000万円を超える年収の営業マンもいます。
不動産業界は中小、大企業の区別なく、売上げを上げれば上げるほど、高額所得を実現できる業界といえます。
つまり売上げさえ上げれば、高い年収を得ることができる業界なのです。
しかし、不動産営業はうまくいく時ばかりではありません。
昨年は運が良くまとめた契約数が多かったとしても、今年も同じようにいくとは限らないのが不動産業界です。
固定給が主となる給与体系なら、同じ職種で同じ勤続年数の場合、年収に大きな違いはないでしょう。
しかし歩合給が主の不動産業界では、そのようなことはあり得ません。
よって、「平均年収」という概念が正確な意味をなさないとも言えるので不動産業界における平均年収の額は、実際のところあまりあてにはなりません。
不動産業界で安定した年収を求めるのであれば、固定給の割合が多い会社を選ぶことをおすすめします。
どうすれば年収を上げることができる?
それでは、不動産仲介業の営業が年収を上げるためにはどうしたらよいのでしょうか。
給与体系は、毎月の固定給+歩合給の積み重ねなので、年収を上げるためには、毎月の不動産仲介契約数を達成して、歩合給を上げていくことになります。
売買契約、賃貸契約をどのくらいまとめられるのかが一番のカギです。
歩合給のほかに、資格手当も重要です。
不動産業界で重宝される国家資格として、一番に挙げられるのは「宅地建物取引士」です。この宅建士資格を持っていれば、毎月の資格手当が上乗せとなるため、年収が増えます。
宅地建物取引士には登録基準があり、宅地建物取引士証を交付されるには破産手続き中(免責許可を受けるまで)ではないなど、身辺についての条件があります。
資格試験に合格するだけでは実際の業務では使えません。
宅建士の資格を持っているということは不動産業界において一定の信頼がおけることを意味しますので、社内の階級アップに繋がる可能性があるのです。
不動産業界で業績をあげるためのコツとは
不動産業界で年収を上げるためには、仲介実績を積み重ねて契約数を取ることを基本に、宅地建物取引士の資格を有することがポイントになってきます。
さらに、年収を上げるためのコツとして、実は別の側面からの切り口があります。
営業は売買や賃貸を通して、人と人を結びつける仕事だといえます。
つまり、営業活動の中でお客様との良い人間関係ができれば、そのお客様が新たな縁を生み出してくれ、考えつかなかった新たな業績が創出される可能性があるのです。
丁寧で親身な営業活動により業績が増えたという例は、不動産業界だけに限ったことではありませんが、人の縁を拡大する仕事、それが不動産仲介業といっても過言ではないでしょう。
不動産仲介業は、年収の高さだけでなく、自分の人間性を磨き、人と人とを結ぶやりがいのある仕事なのです。
まとめ
今回は不動産仲介業の年収についてご紹介いたしました。
不動産業は奥が深く仲介業の中にも賃貸仲介や売買仲介と細かく分かれています。
平均年収といっても実際の業務内容や会社、規模によってばらつきがありますが、不動産業に関しては特に平均年収の幅が広いといえます。
一概に仲介業自体の年収が高いとはいえないようです。
しかしご縁によって生まれる成果や、獲得した契約の規模によっては年収が上がることも期待できる職業ではないでしょうか。
いえらぶ不動産転職では不動産の賃貸仲介から売買仲介まで全国の求人をご紹介しております。
不動産業界へ転職を検討している方は是非いえらぶ不動産転職をご覧ください。
このコラムを書いた人
- いえらぶコラム編集部
- 不動産業界・賃貸物件に関する広報活動を行いながら、現在はいえらぶGROUPのライターとして活動中。おもに、不動産・賃貸物件・税金・片付け・車といった暮らしに関わる記事を執筆しています。
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