ゼネコンとデベロッパーの違いは？仕事内容を解説！

不動産業界で働いていると、よく聞く言葉がゼネコンとデベロッパーです。

しかし、ゼネコンとデベロッパーの違いがよくわからないという声も耳に届きます。

ここでは、ゼネコンとデベロッパーの違いや仕事内容を詳しく説明します。

ゼネコンとデベロッパーの仕事内容の違い

1.ゼネコンとは

土地や建物といった不動産を扱う不動産業と、建物を建てたり、解体する建設業は非常に深い関係性があります。

建設業の中でゼネコンといえば、一般的に建築工事を請け負い、工事自体の取りまとめを行う会社を指します。

建物の建設には、土木関係の作業や、建物の内装関係の作業、電気関係の作業と、いくつもの会社が、各々の作業に入るケースが多いです。

特に大規模な建物になると、それぞれの専門業者が仕事を行い、ひとつの建物を建てます。

ゼネコンは、建物を建てるまでを取り仕切る、オーケストラに例えると指揮者のような立場です。

基本的にゼネコンはマンション建築などを手掛けます。

もっと大きな商業施設や大規模マンションを取り仕切るような会社は、「スーパーゼネコン」とも呼ばれます。

ゼネコンは、個人住宅や戸数が少ないアパートの建築は、ほとんど手がけません。

個人住宅などは、「工務店」と呼ばれる少し規模が小さい会社が取り扱います。

ゼネコンと比較すると、小規模な会社ではありますが、その分、機動性や自由度に優れています。

工務店は、地元密着の度合いも高く、ちょっとした事柄にも対応が早いので、個人住宅などの建築適正に優れています。

建設業自体このように、建物建築のすみわけがとれており、個人住宅や小規模アパートは工務店、中規模のマンションや施設はゼネコン、大規模なマンションや商業施設はスーパーゼネコンといった違いがあります。

2.デベロッパーとは

次にデベロッパーについて、詳しく説明をします。

デベロッパーは、土地開発を行う会社を一般的に指します。

大規模なマンションや商業施設を建設する前に、その土地の運用を考え、どのように開発するのかを検討します。

デベロッパーが、その役割を担い、開発を実行していく会社です。

デベロッパーの主な仕事には街の再開発、大規模施設の開発、リゾート開発などがあります。

街の再開発では、大規模な土地を開発、活性化させるための施策を検討し、実行に移します。

道路や環境の整備、コミュニティ作りといったところまで請け負います。

大規模施設やリゾート開発も同じで、大規模な土地を活性化させ、最終的には建築までの土台つくりを行います。

デベロッパーは不動産業の一つに属しますが、手掛ける仕事が非常に大規模になり、大きな資金力や規模の会社ではないと、デベロッパー業務はできません。

街に出るといくつもの不動産会社が目につきますが、このような不動産会社とは大きな違いがあります。

ゼネコンとデベロッパーは仕事内容から密接な関係性がある

ゼネコンとデベロッパーは、その仕事内容から非常に密接に関係し、運用する土地に関してパートナー的な関係性を持ちます。

デベロッパーが開発を行い、開発計画に基づきゼネコンが建築します。

お互いの関係性が浅いと土地の開発事業はうまくいかず、計画自体がダメになる場合もあります。

お互いの仕事を円滑実行していく為にも、ゼネコンとデベロッパーは近い関係性で仕事を行わないといけません。

まとめ

ゼネコンとデベロッパーは、不動産業と建設業の違いはありますが、お互いの協力がないと順調な仕事に差しさわりがでます。

その為に、非常に密接な関係性を保ち続けなければなりません。

ゼネコンと工務店は、同じ建設業という内容ではありますが、建物の規模は大きく異なり、お互いの仕事範囲に違いを持たせ、すみわけをしています。

ゼネコンとデベロッパーの区別がなぜつきにくいといわれるのでしょうか。

これは、行う業務内容は異なっても土地の開発や建築について密接な関係性を持っておかないといけない点が関係しています。