結婚や出産を機に、働き方のひとつとして派遣社員を選択する女性も多いですよね。
不動産業と聞くと、派遣社員とは縁遠い業界なのかと思いがちですが、実は不動産業の派遣の求人は少なくありません。
ここでは、不動産業の派遣社員がどういった仕事をするのか、どんな人に向いているのかに加えて、時給や保険、資格についてもご紹介します。
不動産業で働く派遣社員の仕事とは?どんな人に向いているの?
不動産業は大きく分けて、「仲介業者」と「管理会社」の2つがあります。
仲介業者であれば、お部屋探しのお客様の来店が多くなるので、接客対応がメインです。
そのため、最低限の言葉遣いやビジネスマナーが備わっていることが望ましいと言えます。
また派遣は、物件情報の更新作業や図面作成のサポートなど、営業事務のような働き方も選択できます。
こちらは、パソコンを使っての入力作業がメインのため、WordやExcelの基本的な操作や、コツコツ仕事をこなせる人に向いているでしょう。
さらに管理会社であれば、入居者からの問い合わせ対応や不具合箇所の修理依頼がメインになります。
電話での問い合わせが多くなりますので、電話対応に慣れている人や、お客様の立場に立って考動(こうどう:自ら考え動く)できる人が求められます。
加えて、管理会社では管理物件の巡回業務などの仕事を任されることも少なくありません。
その場合、空室の清掃や物件周辺の清掃が主な業務になりますので、キレイ好きな人やよく気が付く人材が求められるでしょう。
一般的な時給(給与体制)について
不動産業界での派遣社員の時給は、1,300~1,500円程度が一般的です(地域によります)。
高くもなく安くもなくといった印象ですが、特に引っ越しシーズン(1~3月・9~10月)は、業界はいわゆる繁忙期のため、残業が多くなり、必然的に月給が高くなる可能性もあります。
また、派遣社員でも営業職か内勤かで時給の差はあるでしょう。
一般的には営業職が高いと言われています。
残業や休日は?保険には入れるの?
不動産業界は残業が多いイメージですが、非繁忙期であれば、内勤が残業しているイメージは少ないです。
また不動産業は、「水曜日」を定休日としている店舗が多く、火曜・水曜で定休、水曜・日曜で定休など、週休2日制となっている企業がほとんどです。
ちなみに水曜が休みなのは、「契約が水に流れないように」とげんを担いでいるからと言われています。
気になる保険ですが、派遣社員でも社会保険に加入することは可能です。
ただし、下記の条件を満たす必要があります。
・1週間の所定労働時間が、雇用元の派遣会社に勤める正社員の4分の3以上
・1週間の所定労働時間が20時間以上
・1年以上の雇用が見込まれる
・月額の賃金が88,000円以上
・雇用元の派遣会社の従業員数が501人以上
また、社会保険の加入手続きは、派遣先の会社ではなく派遣元の事業所が行います。
そのため、転職等で派遣会社を退職した際は、自分自身で国民健康保険へ切り替える必要があります。
宅建士の資格があると優遇されるか
宅建士の資格は必須ではありませんが、あれば優遇される場合もあるでしょう。
法律で、不動産業を営む企業は、5人の従業員につき1人は宅建主任者を設置しなければならないと定められています。
契約時の重要事項説明は、宅建士が行わなければなりませんが、「その企業の宅建主任者」として都道府県に登録をしなければ、主任者業務は行えないので、派遣会社に属している派遣社員が重要事項の説明をする機会はないと思われます。
とはいえ、資格を持っていると不動産業の知識があるということに相違ありませんので、会社の上司に喜ばれることも多いでしょう。
まとめ
派遣社員という働き方で、不動産業に従事することは可能です。
「派遣社員は何をする?」「どんな仕事があるの?」「どんな人に向いているの?」といった点が気になっていた人もいるかもしれませんが、意外にも活躍の場は多いと言えます。
興味のある人は、これまで培った接客スキルやコツコツと努力できる才能を、ぜひ不動産業で生かしてみてはいかがでしょうか。
このコラムを書いた人
- 長谷川 七海
- 駒沢大学卒。不動産会社勤務のかたわら、ライターとして活動。 もともとは別の仕事をしていたが、数年前に不動産業界へ転職し、不動産事務としてのキャリアをスタート。自身の経験を活かし、不動産業界や建築業界を目指す女性に役立つ情報を発信している。
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