土地家屋調査士の仕事内容とは?国家資格の合格率などもあわせて紹介
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土地家屋調査士と聞いてピンとくる人はあまり多くないのではないでしょうか。
しかし、この土地家屋調査士の仕事は非常に重要で、不動産の取引の中では必要不可欠な存在といえます。
今回は、土地家屋調査士の仕事内容やなり方、年収などについてご紹介します。
土地家屋調査士の仕事内容とは
土地家屋調査士の仕事内容は、簡単に言うと不動産にまつわる計測や法律手続きなどです。
新築で建物を建てた際には必ずその面積を測量し、構造や用途に併せて法務局に届けなければなりません。
この手続きを「表題登記」といい、この登記手続きを唯一許されているのが測量士ではなく、土地家屋調査士なのです。
依頼を受けたうえで、土地などがどこにどのような形で存在し何に利用されているのかを調査し、図面を作成して不動産の表示に関する登記の申請手続きなども行います。
審査請求や裁判外紛争手続き(ADR)などの代行も行っており、法律の専門家としても活躍している仕事となります。
土地家屋調査士になる方法とは
土地家屋調査士は国家試験となりますので、試験に合格する必要があります。
例年10月第3週の日曜日に資格試験が実施されていますが、筆記試験には午前の部と午後の部と分かれており、一級建築士、二級建築士の資格を保有していれば午前の部の筆記試験が免除されます。
ただ、土地家屋調査士の実務は法律関係の手続きなど専門性が非常に高いので、資格試験に合格しただけでは実務に生かせるとはいえません。
本当に土地家屋調査士の仕事を今後目指すのであれば、事務所などで働く実務経験を積むことをおすすめします。
先ほど伝えたように試験に合格することによって資格取得ができますが、土地家屋調査士の試験は誰でも受けられます。
一般的に合格には1,000時間の勉強が必要といわれていますので膨大な勉強量が必要です。
専門学校に通うか、本などを読み独学で勉強するのは人それぞれなので、自分に最適な方法で挑戦してみてはいかがでしょうか。
なお、合格率は7%前後と低く、難易度の高い国家試験となります。
土地家屋調査士の仕事のつらさ
土地家屋調査士は、測量をして図面を作り、法務局へ登記申請を行います。
夏場の暑い日や雨の日、風が強い日でも、現地に行って測量をしなくてはならないのです。
また測量場所が平らな土地とは限らず、草木が生い茂るやぶの中や崖の近くなど、命の危険に伴う場所での測量も多く、きついと口にする方も少なくありません。
土地家屋調査士はデスクワークが多いと思われがちですが、肉体労働面の仕事内容も多いのです。
さらに、景気が悪くなり、不動産の取引が停滞すると仕事の受注も減るので、景気に左右されやすい業種ともいえます。
土地家屋調査士の年収
土地家屋調査士の年収は、平均で600万円前後といわれています。
日本人の平均年収は420万円程度ですので、平均年収は高いほうといえるでしょう。
また、役職手当がついたり独立したりする方も多く、経験や実績を積めば積むほど年収が上がる傾向にあります。
土地家屋調査士の資格がある場合、資格手当が支給されるケースも多く、相場は10,000円~20,000円です。
年収アップに繋がるので、就職や転職時には資格取得を視野に入れておくと良いかもしれませんね。
まとめ
土地家屋調査士はたくさんの方とやり取りをするため、コミュニケーション能力がとても重要です。
また、仕事内容も法律関係なので、日々勉強などを行いながら知識を身につけていく必要もあるでしょう。
しかし、難しい仕事だからこそ達成感は大きいですし、「人の役に立てている」というやりがいを感じられます。
土地家屋調査士を目指している方はまず、国家試験を受けてみてはいかがでしょうか。
建設業界へ働きたい方はもちろん、不動産業界で専門的な仕事がしたいという方にもおすすめですよ。
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