なぜ、電気工事施工管理技士の希少価値が高いのか?

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施工管理技士は現在、総じて人材不足によって需要が高まっています。

国家資格である施工管理技士には、建設機械、土木、建築、電気工事、管工事、造園、電気通信工事の種類があり、それぞれ1級・2級がありますが、どの種類の施工管理技士も人材不足ですし、需要が高く、2019年に新設された電気通信工事施工管理技士を除き、50歳以上のシニアであっても求める企業が多くあります。

しかし、その中でも特に需要が高い施工管理技士資格があります。それは、電気工事施工管理技士。

今回は、なぜ電気工事施工管理技士の需要が高いのかについてご紹介していきたいと思います。

電気工事施工管理技士はどれくらい希少?

電気工事施工管理技士はどれくらい希少?

施工管理技士の資格を持つ人数には、種類ごとに大小があります。

もっとも人数が多いのは、土木施工管理技士で、建築施工管理技士が次に続きます。

建築施工管理の業務自体は建築士の資格でもできるので、建築施工管理技士と建築士の数を合わせると、土木施工管理技士より多くなるかもしれません。

もちろん、一人の技術者が建築施工管理技士と建築士の両方など、異なる資格を複数取得することもできるため、違う資格同士を足した数と実際の技術者の人数は異なります。

土木施工管理技士、建築施工管理技士の次に有資格者が多いのは、電気工事施工管理技士と管工事施工管理技士になります。

そして、建設機械施工管理技士と造園施工管理技士は、上記4種類の施工管理技士に比べて極端に有資格者数が少ない資格となります。

50代以上のシニア層に特化した転職支援サービスのシニアジョブの例でも、そのデータベースに登録されているシニアの施工管理技士の割合を見てみると、土木施工管理技士100:建築施工管理技士90:管工事施工管理技士35:電気工事施工管理技士25:造園施工管理技士10:建設機械施工管理技士1という割合です。

つまり、有資格者の希少性だけで考えるならば、建設機械施工管理技士と造園施工管理技士のほうが希少だと言えるのです。

電気工事施工管理技士の仕事とは?

電気工事施工管理技士の仕事とは?

建設機械施工管理技士と造園施工管理技士のほうが人数が少ないにもかかわらず、電気工事施工管理技士に希少価値があるのは、その人数の割に非常に高い需要があるからです。

しかし、電気工事施工管技士の高い需要を説明する前に、まずは、そもそも電気工事施工管理技士はどんな仕事をするのかを再確認してみましょう。

そもそも、施工管理技士とは、施工計画や工程管理、安全管理や品質管理などを行う技術職であり、建設現場の管理者ですが、電気工事施工管理技士はその中でも電気工事に特化したスペシャリストです。

具体的には、照明設備、変電設備、発電設備、送配電線、構内電気設備、非常用電源設備、電車線、信号設備などの工事の施工管理が、専門領域となります。

ちなみに2019年に新設された資格である電気通信工事施工管理技士は、有線/無線電気設備工事、ネットワーク設備工事、情報設備工事、放送設備工事などの電気通信設備工事を専門としますが、もともとはこれらの工事も電気工事施工管理技士が担当することが多かったものです。

なぜ人気?電気工事施工管理技士

なぜ人気?電気工事施工管理技士

上記の電気工事施工管理技士の専門領域でもわかるように、担当する範囲は非常に幅広い上に、現在の建築物では必ず必要となる設備となっています。

一般住宅ひとつ取っても、以前と異なり、コンセントとテレビの配線と電話線、照明のみという単純なものではなくなりました。

Wi-Fiなどの無線通信環境が必須のものとなり、IoT、スマート家電といったように家電そのものがネットワークに接続する時代となっています。

エアコンの接続線の工事や業務用エアコンの設置には電気工事士の資格が必要なように、高電圧の家電や電力を多く使う家電も増えています。

オール電化の住宅も増えていますし、太陽光発電を取り付け、売電を行う住宅も珍しくありません。

一般住宅だけでなくマンションやオフィスビルでも同様で、むしろ住宅以上に電気設備の数や重要性が高まり続けており、活躍の場面が格段に増加しています。

住宅やビル以外の場面では、太陽光発電設備などの増加も電気工事施工管理技士の需要を伸ばしています。

従来は発電所や送電線、変電所など、規模の大きなものがまとまって計画されていましたが、最近はメガソーラー発電所以外にも気軽に空き地や農地でソーラー発電を営むことができるため、それらの施設に関連したお仕事も発生しています。

変わったものでは、イベントや展示会のブースで照明や電気設備の工事を行う場合も電気工事施工管理技士の活躍機会が生じます。

構造物・建築物はどういったものであっても新築だけでなく、改築・改修や、保守・メンテナンスが必ず発生しますが、他の構造物・建築物の改築・改修が比較的長い期間を置いて行うのに対し、電気工事については比較的短い期間で発生する可能性があるということも、電気工事施工管理技士の需要が高い理由のひとつとなっています。

前述のイベントや展示会のブースなどは、短期間で発生する電気工事の一例です。

この連載コラムでこれまでにご紹介した、マンションやオフィスビルが老朽化し、その建て替え、改修工事が多いことも(https://career.ielove.co.jp/column/construction/03299/)電気工事施工管理技士の需要が増える一因となっています。

なり手が増えない3つの理由

なり手が増えない3つの理由

ではなぜ、こんなにも電気工事施工管理技士には活躍の場が多くあり、需要が高いにもかかわらず、なり手が十分に現れないのでしょうか?

もちろん、少子高齢化によって施工管理技士全体が、そして建設業全体が人手不足であることもありますが、電気施工管理技士特有の理由も大きく3つあります。

1つ目としては、様々な電気系の職業の中で、建設業の電気工事やその施工管理の仕事にあまり人気がないことが挙げられます。

電気の分野の仕事をしたい若者の人気は、電気工事よりも家電を含む機械関連、特にその開発の仕事がより高く、そうした仕事が選ばれやすい傾向にあります。つまり、なり手を他の分野に取られやすい業種であると言えます。

2つ目も人気に関連した話ですが、建設業全体の中でも電気工事は比較的マイナーな分野であることが理由です。

電気工事会社にも有名な大手企業は多くありますが、スーパーゼネコンや大手ビル会社、大手マンションブランド、大手ハウスメーカーなどに比べると、知名度が今一歩及ばない印象があると思います。

ビルでも住宅でも、電気工事は重要ながらも全体の工事の一部分であり、そうした下請けのイメージからも、花形ではないからと敬遠する人が多い分野となってしまっています。

3つ目は、他の建設系技術者にはない独特の電気工事業界の構造が挙げられます。

電気工事施工管理技士は、造園施工管理技士を除けば、他の施工管理技士よりも現場に近い施工管理技士と言えます。

言い換えれば、作業員との境界が比較的明確でないのが電気工事の世界です。

建設業の作業員は人材派遣が禁止されており、派遣が可能な施工管理技士とは明確に区別され、そのキャリアも作業員と施工管理技士では区別されることが多くなっています。

しかし、電気工事については現場作業であっても高度な専門技術が求められ、いわゆる技術者が現場作業を行うため、キャリアが区別されにくい傾向にあります。

つまり、他の建設分野では現場作業員から叩き上げでキャリアを積み、施工管理技士にステップアップするのではなく、若手のうちから施工管理業務でキャリアをスタートさせるのに対し、電気工事においてはもともと専門技術者が現場で作業を行っており、施工管理業務も作業もどちらも経験するような人や、現場作業から施工管理業務へとステップアップする人も少なくない環境となっています。

こうした他の施工管理と異なる特殊な環境も一因となって、なり手候補の母数が増えにくいのです。

まとめ

このように需要が極めて高く、有資格者もそれなりにいるとは言え、今以上には増えにくい電気工事施工管理技士は、その需要の高騰ゆえにシニア人材を求める声も非常に多い職種と言えます。

50歳以上のシニア人材に特化した転職支援サービスを提供するシニアジョブにおいても、最高齢である76歳でのマッチング事例は、電気工事の設計を行う技術者の方です。

電気工事の中でも電気通信工事については2019年に電気通信工事施工管理技士が新設されたように、新しい技術が求められ、若手の育成が望まれている分野もありますが、電気工事施工管理の全体では、むしろ、他の施工管理技士より高齢でも採用されやすい傾向にあります。

シニアであっても大歓迎される職種・資格の電気工事施工管理技士。

資格をお持ちのシニアはぜひ一度、求人を覗いてみてはいかがでしょうか?

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