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新卒の採用時に適性検査を取り入れている企業は多いですが、最近では中途採用者(転職者)にも適性検査を実施する企業が増えてきました。
適正検査とは、応募してくれた方がどんな人なのか、仕事に対する適正がありそうかを判断するために行われるテスト。
そのため、これから転職を考えている方の中には、適正検査を受けることに対して「不合格になるかもしれない」などとネガティブに捉えている方もいるかもしれません。
そこで今回は、中途採用における適性検査の目的や、適正検査の種類・内容、クリアするための対策などをご紹介します。
転職前に知ろう!中途採用における適正検査の目的とは?
冒頭でも述べたように、適性検査は「応募者の人柄」や「仕事への適性」を測るために用いられるテストです。
新卒と中途採用では、適正検査を実施する目的が若干異なります。
新卒の場合、企業側と応募者との間でミスマッチが起こらないために実施されます。
一方、中途採用の場合は「応募者が職場や業界にどのくらい適しているか」「従事する素質があるか」といった点を判断することを目的に実施されているのです。
適正検査の種類と所要時間
適正検査と一口に言っても、種類は様々です。
以下にて、適正検査の種類とテストにかかる所要時間を解説していきます。
・SPI
多くの企業で用いられているのが「SPI」と呼ばれるテストです。
SPIでは、大きく分けて応募者の「能力」と「性格」を判断します。
「能力」は言語と非言語に分かれており、詳細は以下の通りです。
<言語>
言葉の意味や話の要旨を、正確にとらえて理解できるかを測るもの。日々の業務はもちろん、職場の人間関係を築くにあたり、必要な意思伝達能力や文章作成能力があるかを判断するために実施されます。所要時間は30分です。
※主に国語分野から出題され、ことわざや慣用句などが出題される傾向にある
<非言語>
データの処理や在庫の管理など、実務処理能力がどの程度あるかを判断するために実施されます。所要時間は40分です。
※基本的な計算問題や、倫理的に考えて判断する問題が出題される傾向にある
一方、「性格」では、応募者の日頃の行動や思考、人となりを判断します。
例)作業は、
A:ひとりで黙々とするのが好きだ。
B:皆でワイワイしながらするのが好きだ。
こうした質問が300問あり、受験方法にもよりますが、40分ほどで回答するよう求められます。
SPI対策の問題集はかなりの数がありますし、ネットでも多くの対策問題を見ることができます。
まずはそれらに目を通し、どのような問題が出題されているかの傾向を調べることが大切です。
・玉手箱
Webテストの「玉手箱」を採用する企業も増えてきました。
玉手箱では、大きく分けて、応募者の「計数理解」「言語理解」「英語」の能力を判断します。
<計数理解>
四則逆算、図表の読み取り、表の空欄の推測
<言語理解>
論理的読解、趣旨判定、趣旨把握
SPIとの大きな違いは「英語」が取り入れられている点です。
玉手箱は、問題数に対しての制限時間が短いため、効率よく問題を解かなければ時間が足りなくなってしまいます。
分からない問題は飛ばすぐらいの気持ちで臨んだほうが良いでしょう。
上記の他にも、「3Eテスト」や「GAB/CAB」、「CUBIC」といった様々な適正検査があります。
どれを採用しているかは企業によって異なりますし、難易度も変わってくるため、しっかりと対策を行うことが大切です。
対策方法を知って転職成功を目指す!適正検査を受ける際の注意点
適正検査を受ける際は、以下の点に留意しましょう。
・時間をかけすぎない
適正検査は、問題数の割に回答時間が短めです。
一つひとつの問題を深く考えながら問いていては時間が足りないため、時間をかけすぎないことが重要になってきます。
・正直に答える
適正検査では、問題数が多いことから、いくつか似たような問題が出ることもあります。
ここで重要なのは、矛盾する回答をしない(嘘をつかない)ことです。
例えば、ある質問に対し、自分を良くアピールするために自分の考えではない回答をしたとします。
しかし、後半に前の質問と似たものが出てきた場合、それに正直に答えてしまうと矛盾が生じてしまいますよね。
嘘をついたと評価が落ちてしまう可能性がありますし、もしも乗り切れたとしても嘘で塗り固めた自分で働くのは後々苦痛を伴います。
ありのままの自分を評価してもらうためにも、質問には正直に答えましょう。
・企業が求めている人物像を把握する
ホームページなどから、企業がどんな人物像を求めているのかを把握しておくことも大切です。
質問に対して嘘をつくのはいけませんが、行動力や積極性、協調性などが企業の求める人物像とマッチしていれば高評価を受けられるかもしれません。
自分がその企業に求められる人材になり得るのかを知るためにも、まずは下調べをしましょう。
適正検査を受ける場所とは?専用の試験会場があるの?
適正検査を受ける場所は企業や、テストの形態によって様々です。
以下、SPIと玉手箱を例にあげてご紹介します。
・SPI
企業に出向いてテストを受けることもあれば、テストセンターと呼ばれる指定会場で受けるようアナウンスされることもあります。
テストセンターは全国の主要都市に設置されており、企業から依頼メールを受け取った後、受験日程と会場の予約を行うのが一般的です。
テストセンターで受けるのは能力検査のみで、性格検査は自宅のパソコンやスマートフォンから受験します。
・玉手箱
Webテストのため、自宅のパソコンでテストを受けます。
資料はもちろん、辞書、電卓などの道具を自由に使えますが、ゆっくり調べる時間がないというのが正直なところでしょう。
決して楽に問題が解けるわけではないため、事前にどれほど対策を行ったかが鍵となります。
なお、インターネット回線の接続が正常か、パソコンの動作に異常がないかを確認してからテストに臨んでください。
まとめ
中途採用を目指し転職活動を行う方の中には、適性検査に対して不安に思う方もいるでしょう。
しかし事前にしっかりと準備をし、落ち着いてテストに臨めば、おのずと結果はついてきます。
上記を参考にして、転職を無事に成功させるための一歩を踏み出しましょう。
このコラムを書いた人
- 飯島 敏輝転職コラム編集長
- 同志社大学卒。いえらぶ不動産転職コラム編集長。 不動産会社専門のコンサルタントとしてキャリアをスタートし、賃貸・売買・管理・投資と業種を問わず、100社超を担当。 企業のソリューション提案を強みとし、 特にWEB制作による集客力改善・1人当たりの営業利益アップ型業務効率化などを提案実施してきた。 現在はその知見を活かし、不動産会社で活躍したい人向けの転職相談を行っており、年間数百名を超える転職相談を行っている。
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