建築現場にとって欠かせない大工さん。
大工さんの仕事は、肉体労働ばかりだと思っている人も多いでしょう。
しかし、段取りよく作業するために頭も使いますし周りの協力も欠かせません。
最近はIT機器を仕事に導入しての作業も行っています。
では、最新の大工さんの仕事内容とはどのようなものなのでしょうか。
大工さんの仕事内容を詳しく解説します。
大工さんの主な仕事内容①下地づくりなどの現場作業
大工さんは、骨組みや、外壁、屋根の下地づくりが主な現場仕事です。
住宅の建築と一口に言っても、さまざまな工法がありそれぞれに沿った大工仕事が必要になりますので、あらゆる建築の知識と経験がとても大切です。
建物がしっかりと長持ちするものになるかどうかは、大工さんの手腕によるところがとても大きいと言えます。
あまり腕がよくない大工さんの仕事だと、家が建ってから数年後に建具の立て付けが悪くなったり、床鳴りがしたりといった現象が起きやすくなってしまいます。
あわせて、高所で仕事することも多く危険と隣り合わせの仕事でもあるので、緊張感をもって仕事に取り組まなければ大けがにつながる可能性もあります。
しかし頑張った結果として、施主さんからの「ありがとう」の言葉がとてもやりがいのある仕事です。
大工さんの主な仕事内容②段取りが大事
大工さんの仕事内容は、下地づくりや組立作業といった肉体労働が中心ではあるのですが、非常に頭をつかう繊細な仕事です。
施主さんの意向をくみ取り、意向に沿った家づくりにとても頭を使います。
また、スムーズに仕事を進めていくには、他の職人さんの協力やお互いがスムーズに作業ができる段取りがとても大切。
なぜ、協力や段取りが必要なのか…それは家の建築に多くの人が関わるからです。
他の業者さんとの段取りを考えながら仕事を行わなければスムーズに現場は動きません。
ときには、思いがけないアクシデントが起こることもありますが経験や能力で、うまく対処することも大切です。
腕のいい大工さんは、他の業者さんと良好な関係を築いてお互いの仕事がスムーズにできるように段取りを行う役割も担います。
大工さんの段取りやバランス感覚は、建築現場に欠かせない大事な役割です。
大工さんの仕事内容が変わる?IT機器の導入も
最近の大工さんはIT機器も柔軟に使って、仕事の手助けとしています。
CADと呼ばれる製図ソフトを巧みに使いこなし、自ら図面作成ができる大工さんも多いです。
とくに、CADを使いこなせるような大工さんは、経験が少なくとも重宝されています。
また、「WordやExcel」といったソフトをつかい工程表の作成や、業務報告書の作成といったことも行います。
最近では、SNSなどを利用して職人さん同士のグループをつくり、情報共有し技術向上を図っています。
また、業務手順を画像に残して施主へ作業説明を具体的に行い、データ化することで自分たちの作業を見直すことも。
このように、IT機器をうまく使いこなして業務の効率化を図っていて、大工さんの仕事内容はニーズにあわせどんどん変わってきています。
まとめ
一般的に、下地づくりや骨組みの組立など肉体労働が中心の仕事内容なので、体力のある人が重要視されそうな感じがします。
しかし、周りとの関係性を良好に保つことや施主の意向を組み込んで、施主が安心する仕事をするといったところにも神経や頭をつかう繊細な業務でもあります。
また、IT機器を柔軟につかうことでさらに業務を効率化し、作業をやり易くすることも大切なポイントです。
施主さんから、「ありがとう」の言葉と目に見えるカタチとして「建物」を残せる大工さんになってみませんか?
このコラムを書いた人
- 大城 直樹
- 不動産キャリア18年。宅地開発・用地仕入からキャリアをスタートし、賃貸まで幅広く経験。賃貸物件の新築提案業務ではデザイナーズ物件のデザインやリノベーションに関わり、各メディアでの掲載実績を持つ。不動産会社退職後、これまで培った人脈を活かし他業種へと転職。現在に至る。 得意分野:不動産全般、デザイナーズ・リノベーション提案などの設計・建築分野
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