積算の平均年収は?建築積算士(資格)と年収アップの秘訣
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積算(せきさん)は、材料の資材費や経費の洗い出し、単価の交渉など、金額に関することを取り仕切る仕事です。
専門性が高く、やりがいのある仕事なのですが、働く上で気になるのは"積算の年収"ですよね。
そこで今回は、積算の年収と年収アップの方法、資格についてご紹介します。
積算の年収を年齢別や経験年数別で調査してみた
積算の仕事をしている人の平均年収は約422万円で、一番少ない年収は約200万円、高くて約1,050万円の範囲で分布しています。
年齢別での平均年収は以下の通りです。
20代前半…約322万円
20代後半…約386万円
30代…約468万円
40代以上…約542万円
積算業務は経験が重視されるため、長年建築業界で働いている人=年齢が高い人の年収が高い傾向にあります。
経験年数別での年収は以下の通りです。
経験年数5年未満…約300~350万円
経験年数5年以上…400万円以上
経験年数が5年未満と5年以上では、50~100万円ほど差があります。
積算業務を行う人は、最初から積算業務だけをしていたわけではなく、他部署や他業種から移動してきた人も少なくありません。
数学的な能力はもちろん、建築に関わる知識も必要となる専門的な仕事ながら、平均年収は実はそこまで高くないのが実情です。
積算の仕事で年収アップを目指す!その方法とは?
これまでお伝えした通り、積算の仕事は専門性が高く、経験の積み重ねによって年収が上がっていく傾向にあります。
積算業務では、設計図や仕様書をもとに建築にかかる工事費の見積もりを算出するのですが、そのためには図面の読み込みや仕様書の読み取り、CADの操作などができなくてはなりません。
実際に積算業務を行いながら、地道に根気よく覚えていかなければいけない仕事も多いため、「経験年数が長い」=「やれることが多い」=「給与を上げよう」という図式になりやすいのです。
つまり、単純に年収アップを目指すなら専門性を身につけ、ひたすら経験を積むことが近道といえるかもしれません。
もう一つ年収を上げる方法として、資格があげられます。
資格があれば資格手当"がもらえるので、その分年収を上げることが可能です。
ただし、全ての会社が資格手当の制度を設けているわけではないので、就職・転職時にしっかりと確認しましょう。
なお、資格手当の金額を1~2万円程度に設定している会社が多いです。
積算の年収アップに必要不可欠?建築積算士とはどんな資格
積算に役立つ資格の一つに、「建築積算士」という民間資格があります。
建築に関する積算の知識や技能を身につけていると証明できるので、建築積算を目指すなら取得しておいて損はないでしょう。
10月に一次試験、1月に2次試験があり、受験資格は17歳以上です。
現在の合格率は50~70%なのですが、設計図や設計図所の読み取りなどが必要なので、建築業界未経験の人には難易度が高いと感じられるかもしれません。
しかし、絶対に無理というわけではないので、年収アップのために挑戦してみてはいかがでしょうか。
まとめ
積算業務は専門性が高く、建築においてとても重要な仕事です。
積算の平均年収は400万円を超えており、日本全体の平均年収と大きな差はありませんが、専門性の割に低いと感じられるかもしれません。
しかし、実務経験を積んだり、建築積算士の資格を取ったりすることで年収を上げることは可能です。
とくに資格は、時間をかけずに年収アップに近づける方法なので、建築積算の仕事に興味がある人は取得しておいても良いでしょう。
合格率は50~70%と高めですが、決して簡単な試験ではないので、どのように勉強を進めるかなど合格への道筋をしっかりと立てて、目標に向かって努力することが大切です。
建築業界へ就職・転職をお考えの方、積算業務に興味のある方は、ぜひ上記を参考にしてみてくださいね。
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このコラムを書いた人
- いえらぶコラム編集部
- 不動産業界・賃貸物件に関する広報活動を行いながら、現在はいえらぶGROUPのライターとして活動中。おもに、不動産・賃貸物件・税金・片付け・車といった暮らしに関わる記事を執筆しています。
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