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不動産業界は、転職者の受け入れに寛容です。
特に、不動産営業は経験や資格の有無、学歴などが採用に大きく影響しないことに加えて、頑張り次第では年収アップが期待できるため、転職先の候補として選ばれやすい傾向にあります。
働き方に問題がない健全な不動産会社であれば、自信とやりがいを持って働けるでしょう。
しかし中には、きつく、つらい働き方を求める会社もあるため、転職の際は不動産会社の見極めが大切と言えます。
そこで今回は、不動産業界への転職を検討している方に向けて、いい不動産屋さんかどうかを判断するコツをご紹介します。
いい不動産屋さん選びのコツ①「不動産会社が設けるノルマを確認する」
不動産業界はノルマに厳しいイメージがあるかもしれませんが、実はノルマのあるなしは不動産会社によって異なります。
また、どのようなノルマを定めているかについても、各不動産会社の"色"によって違いが見られます。
「厳しいけれど、もう少し頑張れば達成できるかもしれない」というレベルのノルマを設けているなら問題ないと言えるでしょう。
逆に、目標ばかりが大きく、達成できる未来が見えないノルマを設けているなら、いわゆるブラック企業と思われても仕方がないかもしれません。
利益ばかりに目を向け、社員を大切にしない不動産会社に入社してしまったら、自分自身が納得できないまま営業活動をしなくてはならない場面も出てきます。
「会社のために働く」と言うと聞こえは良いですが、契約を取り、利益を上げることばかりに目を向けると、お客様への気づかい、心づかいが疎かになり、結果、お客様からの信頼を失いかねません。
仮にノルマを達成しても、過程の評価がなく、本当に結果しか見てもらえないなら、日を追うごとに自分自身の心が疲弊してしまうでしょう。
ノルマが達成できないなら評価は言うまでもなく…です。
いい不動産屋さんかを見極めるためにも、面接時に逆質問をしたり、実際に働いている方の話を聞いたりしながら判断しましょう。
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いい不動産屋さん選びのコツ②「不動産会社で働く社員の年齢やキャリアを確認する」
若い転職者にとって、同世代が多い会社は働きやすくて良いイメージがあるかもしれません。
不動産業界の中には、社員の平均年齢が低い会社もありますし、「若い人材が活躍している」と募集文句を掲載しているところも少なくありません。
確かに、不動産業界は若い人材でも活躍し上に行ける業界ですが、なぜ年齢層が上の方がいない、もしくは少ないのかを考えることも大切です。
人によっては、「若い社員ばかりの会社=人材が定着しない会社」と解釈する方もいるでしょう。
「離職率が高いのか」
「離職率が高い理由は何か」
「会社の取り組みに問題があるのか」
「知識や経験の上積みができていないのでは」
など、考えるべきことはたくさんあります。
これらの疑問は早々に解決していたほうが良いため、働く社員の平均年齢やキャリアなどもできる限り調べてみましょう。
なお、全ての不動産会社がそういうわけではなく、若い人材を育て、独立開業を積極的にサポートしている会社も中にはあります。
社員がみんな若いからダメな会社というわけではないので、固定観念をもたずにフラットな気持ちで見極めることが大切です。
いい不動産屋さん選びのコツ③「"誰でも歓迎"という言葉には注意する」
不動産業界は、良くも悪くも実力主義です。
経歴や学歴などに引け目を感じることなく働けますし、実力が評価されれば若くして上に行けるので、若くして出世したい、たくさんお金を稼ぎたいという方には働き甲斐のある業界と言えます。
しかし、募集要項に特に何も記載がなく、「誰でも歓迎」のような言葉が強調されている場合は要注意です。
いくら不動産会社が他業種からの採用に寛容と言っても、応募してくる方に対して多少は何かしらの能力や適性を求めるもの。
「誰でも歓迎します」という言葉には、敷居を低くすることで才能ある人材を広く獲得したいという意図があるのも事実ですが、「誰でも良い」という意味が隠されていることもあるのです。
いい不動産屋さんの多くは、会社の目指すビジョンが明確化しており、それを叶えるために欲しい人物像をある程度固めていることも少なくありません。
会社がどのような人材を求めているのか、を捉えるのも不動産会社選びの重要なポイントと言えるでしょう。
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いい不動産屋さん選びのコツ④「経営理念が実績に反映されているかを確認する」
口ばかり達者な人はどの業界にもいるもので、当然、不動産会社の中にも自社を良く見せるのに長けている方がいます。
経営理念ばかり立派で行動が伴っていない、という会社も中にはあるかもしれません。
あなたが目指す企業がどんな意志を持ち、どんなモチベーションで仕事をしているのかを知るために、まずは経営理念を確認し、その上で沿革や実績と照らし合わせてみましょう。
言葉だけでなく、実際に行動で会社の在り方を示していれば、いい不動産屋さんと判断しても良いかもしれません。
また、経営理念や会社の方向性が社員間で共有できているかどうかも、いい不動産屋さんを見つけるコツの一つです。
面接時に、先輩社員や同世代の方のエピソードを聞いたり、採用担当者が仕事をする上で大事にしていることを聞いたりしながら、多角的に判断してみてください。
転職エージェントを使っていい不動産屋さんを探すのも一つの方法
転職先の不動産会社を探す方法はいくつかありますが、自分にあったいい不動産屋さんを選ぶなら転職エージェントがおすすめです。
多くの転職サポートを手がけてきた経験を活かし、あなた自身を客観的に分析してもらえるので、まだ見ぬ自分の魅力に気付けるでしょう。
また、転職エージェントでは求人サイトなどに掲載されていない非公開案件などを取り扱っていることも多く、より広い間口で自分に適した不動産会社を紹介してもらうことが可能です。
会社の評判などについて質問したり気になることを相談したりもできるので、一人で転職活動をするのが不安という方は、思い切って転職エージェントを利用してみてください。
双方と意思の疎通をしっかりと図り、方向性を統一しておくことが大切なので、転職エージェントを利用する際は、あらかじめ自分の目標や譲れない条件などを書き出しておくことをおすすめします。
まとめ
不動産業界は決して楽な仕事ではありません。
その分、お金は稼げますが、肉体的にも精神的にもタフな人材でなければ乗り越えられないほどつらい時期もあるかもしれません。
しかし、仕事そのものにやりがいを感じられれば、つらく厳しい状況を打破できる糸口を見つけられるでしょう。
転職後に前向きに頑張っていけるよう、経営理念や業務内容に心から共感できる不動産会社を選ぶことが大切です。
このコラムを書いた人
- 飯島 敏輝転職コラム編集長
- 同志社大学卒。いえらぶ不動産転職コラム編集長。 不動産会社専門のコンサルタントとしてキャリアをスタートし、賃貸・売買・管理・投資と業種を問わず、100社超を担当。 企業のソリューション提案を強みとし、 特にWEB制作による集客力改善・1人当たりの営業利益アップ型業務効率化などを提案実施してきた。 現在はその知見を活かし、不動産会社で活躍したい人向けの転職相談を行っており、年間数百名を超える転職相談を行っている。
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